コープの産直の第1号! 北海道更別村のメークイン
2020年2月7日更新

北海道更別村とコープこうべが、メークインの産直で連携するようになって、今年が50年目の大きな節目。安全・安心な野菜を丁寧に育む生産者と、食べることで生産を支える組合員の交流は、これからも続きます。
安全・安心な野菜を食べたい!
組合員の声に応えた「コープの産直」
北海道十勝地方の農村地帯、更別村の大自然が育んだメークインは、コープこうべの店舗でも『めーむ』でも大人気。家庭料理に欠かせない食材として常備している方も多いことでしょう。1960年代以降、大量生産時代を迎え、野菜も市場経由で遠方から運ばれてくるようになりました。
そんななか、組合員の「生産者の顔が見える安全で安心な野菜が食べたい」という声に応えて1970年に始まった「コープの産直」。その第1号が、更別村農協との連携によるメークインの産直でした。メークインの生産量の増加にともなって、組合員と産地の交流も深まっていきました。1976年には、子どもたちが産地を訪れ、農体験を通じて地域交流を行う「虹っ子使節団」の派遣がスタート。これを契機に、手紙のやりとりなどが始まった方もいるそうです。虹っ子たちがすっかり大人になった今も、更別村との温かな交流が続いています。

農薬を半分に減らした
フードプランのメークイン
1989年には、さらなる安全・安心を目指し、減農薬栽培への挑戦が始まりました。最初は病気が発生するなど苦戦しましたが、約10年間の試行錯誤の末、2001年に初めてフードプランのメークインが誕生しています。「農薬を最小限にしか使わないので、天候不順な年などは特に投与のタイミングが難しいです」と生産者の本多將裕さんは話します。

取材編集:コープステーション
「虹っ子使節団」との交流
神戸の子どもたちが更別村を訪ねて、ファームステイや収穫作業などを体験する「虹っ子使節団」を、1976年の第1回を皮切りに13回実施しました。

互いになくてはならぬパートナーをたたえあって、感謝状交換の儀式があり、夜は百数十人の農家の人々と、お祝いの宴となった。「毎年お酒を送ってくれるんですよ。今年はもう大学、夏休みには来ると便りがありました」と顔をかがやかせてわが子のように虹っ子の消息を語る。農協と生協の間にバレイショを通して、心が通いあう仕事がだんだん深まり、まるで親類のようなつきあいの話題が続いてやまない。この人たちと話していると、星影さやかに光る北国は今も人の世の清き国として残っていることが確かめられる。

1999年 新版
「生協人間 髙村 勣 随想集」より
![[50周年式典開催]2019年7月17日に、産直スタート50年を記念した式典が更別村で開催されました。](img/mekuin_2001/mekuin_2001_ceremony.jpg)
生産者の方もコープこうべの店舗へ

生産者がコープこうべの売場で試食をすすめたり、生産方法についての質問に答えたり...。
学習会などで意見交換をする機会も設けています。
職員が産地へ

2019年8月26日~27日コープこうべ職員が産地を訪問し、更別村の生産者と交流、農作業を体験しました。