国内有数の有機野菜の産地。フードプランの原点がここに。【おおや高原】
2015年11月26日更新


おおや高原は、今ではおよそ300棟のハウスでフードプランの野菜づくりをしていますが、もともとは水はけが悪くやせた、作物が殆ど育たない土地でした。その土地を10年がかりで土壌改良し、性質の異なる土壌を加えるなど、たゆまない研究と努力で、現在の豊かな環境をつくり出したのです。
2008年には「第13回全国環境保全型農業推進コンクール」大賞受賞!

地元コープこうべとの契約栽培を中心に、組合員などの産地見学・農作業体験の受け入れ、新規就農者の受け入れなど、周辺の有機農業者への刺激になっていることなどが評価され、受賞となりました。
しっかり土づくり。有機質肥料だけでていねいに栽培
約20年前から農薬・化学肥料を使わず、しっかり土づくり。標高500~600mの兵庫県おおや高原の冷涼な気候を生かし、有機質肥料だけでていねいに育てています。


良質の堆肥をたっぷり混ぜてつくった、フカフカの土
害虫や雑草の駆除はすべて手作業で
農薬を使用できないため、害虫や雑草の駆除はすべて手作業で取り除きます。また防虫ネットを張って害虫の侵入を防いでいます。
有機栽培とは

種まき、または植付け前2年以上、化学合成農薬、化学肥料を原則として使用しない。有機栽培農産物の規格に適合するかどうか毎年認定を受け、これに合格して有機JASマークがつけられたものしか販売できません。

Terakoyaの子どもたちが
ファームステイで体験学習しました
小学生を対象とした子育て支援サービス学童保育「Terakoya(テラコヤ)」では、プログラムの一つとして子どもたちがフードプランの産地を訪問し、現地ならではの体験をしてもらう産地体験会を実施しています。
2015年度 実施例 おおや高原でのお泊りプログラム
- ●養父市堆肥センターで、堆肥の出来るまでを学習。
- ●圃場で草引き、堆肥まきなど。ちょっとドキドキのトラクター 試乗体験も。
- ●夕食で使用する食材の収穫体験。


エルサルバドル共和国の研修生が、
フードプランについて学びました
JICA(国際協力機構)の研修「野菜農家収益向上プロジェクト」の一環として、中米地域の中央部に位置するエルサルバドル共和国から野菜の生産者12人がJAたじまとおおや高原を訪問。JAたじまでは、フードプランおおや高原有機野菜部会の取り組み紹介や農業経営講座が行われ、来日した生産者から有機栽培や契約栽培などについて質問など活発な意見交換がなされました。


コープこうべ職員も農作業しました
2015年度からスタートした、コープこうべ職員を対象としたフードプランの農作業体験。たとえばハウス内の雑草抜きや、ハウスの雨水対策など、現地の工夫や苦労を体験することが、農業や産地・地域への理解を深め、さらには職員自らの言葉で組合員に商品の価値を伝えることに役立っています。


生産者がコープこうべにやってきました
9月3日(木)第2地区活動本部でコープ委員対象に学習会を開催。おおや高原有機野菜部会 部会長の金谷さんから、おおや高原の取り組みや、ほうれん草やミニトマトをはじめとする野菜の生産の流れなどについて説明。「消費者の方との"つながり"が一番の励みです」と話していました。


これからも、安全・安心でおいしい野菜を育てていきます。

農家は野菜を育てる仕事なのですが、いろいろな人に会って話をすることで、どんな食べ方をされているかを知ることができます。また、産地に来ていただくことで、野菜が育つ自然環境、農家や調整作業をする集出荷所の作業員など、言葉や写真では伝わりにくい、栽培に携わる人達の想いを肌で感じていただけます。おおや高原の野菜は農家だけで育てているわけではなく、自然や携わる人、そして召し上がっていただく皆さまがあってこそ。「おかげさま」で、長年育てることができました。
おおや高原有機野菜部会 金谷 智之